「化学的ピタゴラ装置」を製作し,教員志望学生および子どものための理科とものづくりの教材とした。教員志望学生の理科実験に対する苦手意識をなくし,自信を持って実験に取り組めるようにすることが目的であった。化学的ピタゴラ装置とは化学反応を要素として取り入れ,複数の要素が連鎖して進行するカラクリ装置である。装置を計画製作する過程で,学生は自発的な実験の組立てを経験し,苦手意識を低減できた。装置の発表では子どもに見せて説明することを製作段階から意識させる工夫をした。また,装置を観察した子どもは不思議で面白かったと答えた。このようなアクティブラーニング実験を理科全てに共通して実施することを提案した。
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