研究成果の概要 |
本研究では、血管平滑筋細胞内のエネルギー代謝の変化がどのような分子メカニズムで血管平滑筋細胞の形質変換を調節するのかを明らかにするとともに、血管傷害後の内膜増殖や増殖因子への反応性にどのような影響を及ぼすかを解析した。そして、脂肪酸組成の変化は、AMP-activated protein kinase (AMPK), KLF4, p53/p21, mTORなど細胞機能の調節に中心的な役割をもつ蛋白の発現に大きな影響を与えることを見出した。本研究の成果は、広く、細胞内エネルギー代謝が糖尿病を中心とする血管疾患の発症と進展の機序解明に貢献し得る。
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