研究課題/領域番号 |
16H05422
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
心臓血管外科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
三浦 裕 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 客員研究員 (40557980)
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研究分担者 |
Cabral Horacio 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (10533911)
小山 博之 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (10241994)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 超分子化学 / ナノ材料 |
研究成果の概要 |
本研究では、全身投与によって内膜肥厚ならびに動脈瘤を治療可能な新規超分子薬剤の開発を行った。また、新規超分子薬剤の医療応用における更なるポテンシャルを確認するために、動脈硬化症モデルを用いた実験に加えて、担がんマウスに対する薬効試験も実施した。内膜肥厚ならびに動脈瘤を対象とした実験では、内膜肥厚や動脈瘤の形成を有意に抑制することがin vivoで示された。さらに、薬剤耐性などがん幹細胞様の性質を有する舌がん細胞株OSC-19を用いた実験では、腫瘍の増殖を抑える効果が確認されている。
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自由記述の分野 |
医療工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、血管内膜肥厚や動脈硬化症などの脈管系疾患を根治に至らしめる薬剤で上市されたものは存在しない。そのため、同疾患の治療に於いては、低侵襲かつ継続的な薬物治療が可能な新規治療法の確立が求められていた。本研究では超分子化学の側面から新たに脈管系疾患を対象とした薬剤の開発を行い、血管内膜肥厚ならびに動脈瘤の進行を抑制する成果を得ている。日本における死亡原因の上位は心臓・血管に由来する疾病であり、これに対する革新的な治療戦略の開発は我が国の将来にとって最も重要な基盤研究の一つと位置づけられ、本研究の成果が今後の医療に役立つことが期待されている。
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