研究課題/領域番号 |
16K01211
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地理学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
八木 浩司 山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (40292403)
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研究分担者 |
佐藤 浩 日本大学, 文理学部, 准教授 (60360468)
若井 明彦 群馬大学, 大学院理工学府, 教授 (90292622)
松四 雄騎 京都大学, 防災研究所, 准教授 (90596438)
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研究協力者 |
Dangol V. Trivban University, Trichandra Campus, Prof.
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | Himalaya / 重力変形 / 地すべり / 地形発達 / 下刻 / 土石流 / 最終氷期後半 / 地変 |
研究成果の概要 |
ネパール・高ヒマラヤから流れ出る河川流域の中山間地域において空中写真判読による段丘区分および地すべり地形,氷河地形判読を実施するとともに,現地調査で得た年代測定試料からこれらの地域に発達する高位地形面の形成が2-3万年であることを明らかにした.そして,下刻速度が年間6-12㎜であることや河谷の急速な下刻と埋積が最終氷期後半で2回以上繰り返されたことも明らかにした.大ヒマラヤ内で発生した地すべりと河道閉塞そして地すべりダムの崩壊に伴う大規模な土石流が山麓線から下流側に30-40kmに到達していることから,今後の土石流災害への警鐘となることを示唆した.
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自由記述の分野 |
自然地理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
起伏が急変するネパール・大ヒマラヤ山麓部の河谷では,過去数万年から数千年の時間オーダーで年間6ー12mm程度の下刻が起こり,それに伴われて斜面の重力性変形も進んできた.その結果,10億立方mクラスの地すべり・山体崩壊が発生したり,地すべりに伴う岩屑が土石流として下流側に流入し河谷を埋積してきた.このような急速な下刻・埋積のサイクルは最終氷期後半以降少なくとも2回発生したことを明らかにしたことは学術的な意義がある.さらに,厚さ40m以上の土石流が30-40kmに亘って長距離流下することを明らかにしたことは,今後のハザードマップの作成に貢献できる.
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