日本穀物検定協会が実施している米の食味ランキングでは、各県の「コシヒカリ」以外に北海道の「ななつぼし」や山形県の「つや姫」などの品種が特Aの最高評価を取得している。これらの良食味品種については、アミロースやタンパク質含有量、デンプンの糊化粘度特性、遊離アミノ酸や遊離糖類の含有量など、食品科学工学的な側面からも良食味の原因を探る研究が進められている。しかしながら、炊飯米の食味(おいしさ)を遺伝子レベルで解明した研究例は他には存在しない。本研究では、他の研究に先駆けて日本水稲品種の持つ良食味遺伝子を単離し、育種選抜につながる成果を得ることを目指す。
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