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2019 年度 研究成果報告書

多様なエピジェネティクス異常に基づく悪性神経膠腫の体系化の確立と治療抵抗性の克服

研究課題

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研究課題/領域番号 16K10761
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 脳神経外科学
研究機関久留米大学 (2018-2019)
熊本大学 (2016-2017)

研究代表者

中村 英夫  久留米大学, 医学部, 准教授 (30359963)

研究分担者 秀 拓一郎  北里大学, 医学部, 准教授 (40421820)
篠島 直樹  熊本大学, 病院, 講師 (50648269)
牧野 敬史  熊本大学, 病院, 非常勤診療医師 (90381011)
黒田 順一郎  熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (90536731)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード悪性神経膠腫 / 治療抵抗性 / 薬剤耐性 / H3F3A / MGMT / エピジェネティクス異常
研究成果の概要

悪性神経膠腫は致死率の高い病気であり、その原因は浸潤性の腫瘍であり、外科的に完全に摘出できないこと、比較的抗がん剤に抵抗性である事が挙げられる。我々は、治療成績の向上に対して抗がん剤を含む様々な薬剤抵抗性のメカニズムの解明が必須であると考えた。我々の研究はエピジェネティクス異常が腫瘍細胞の生物学的性質、特に薬剤感受性を変化させることの証明を行い、そのメカニズムを解明することによって何らかの新規治療法確立への道筋を立てることを目標とした。エピジェネティクス異常を持つ悪性神経膠腫が、確かにある薬剤の耐性に関与している現象は確認できたが、メカニズムの解明に関しては今後も継続して研究を行う計画である。

自由記述の分野

脳腫瘍生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

我々の研究成果は悪性神経膠腫の新規治療に将来的につながるものであると確信している。正常の細胞が腫瘍化する段階でなんらかのエピジェネティックな部分を含む遺伝子の異常が起こるが、ある特定の遺伝子異常に関しては分子標的薬剤などを開発し、その遺伝子の機能を正常化する試みを行うことが可能である。しかし、エピジェネティクス異常に関してはその下流の一つの遺伝子の異常を起こす場合と、数多くの遺伝子の発現が変化して複雑な生物学的特徴が生じる可能性があることが今回の研究で痛感した。薬剤耐性というメカニズムにエピジェネティクス異常が関与している現象は捉えたものの、そのメカニズムは壮大であるという印象を感じた。

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公開日: 2021-02-19  

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