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2018 年度 研究成果報告書

21世紀型スキルとしての認識論的コンピテンシを育む協調学習環境の研究開発

研究課題

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研究課題/領域番号 16K12796
研究種目

挑戦的萌芽研究

配分区分基金
研究分野 教育工学
研究機関専修大学

研究代表者

望月 俊男  専修大学, ネットワーク情報学部, 准教授 (50379468)

研究分担者 大島 純  静岡大学, 情報学部, 教授 (70281722)
山口 悦司  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (00324898)
研究協力者 チン クラーク・A.  
ジマーマン ランディ・M.  
大石 智広  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード認識的認知 / 認識的コンピテンシー / 複数文書の読解 / 協調学習
研究成果の概要

本研究では、複数の矛盾する情報に関する推論において、矛盾の解消を促す方略を協調学習で学ぶ学習環境を開発することが目的である。具体的には、文章間の矛盾点を分析・特定するステップの直接的な説明と、なぜ矛盾が生じるのかの様々な理由を学ぶ対比事例をもとにした協調学習を通して学ぶ。この教材を使って学び複数の文章間の矛盾の解消を検討する群と、各文章の要約を比較しながら矛盾の解消を検討する群で効果を比較した。その結果、前者の群が、矛盾点の識別と解消において優れた推論を発揮し、とくに認識的規範に焦点が当てられた。これは本研究で開発した学習環境の一定の有効性を示すものである。

自由記述の分野

教育工学 学習科学 協調学習

研究成果の学術的意義や社会的意義

市民が自ら多様な情報に容易にアクセスし、日常の問題解決に役立てている中、情報を容易に信頼・峻別できないポスト真実社会が到来している。大量の情報の中でそれが矛盾する中、何が真実なのか、何が価値のある情報なのかを判断し、信頼することは容易なことではない。こうした状況下では、信頼可能な情報提供を誰かに頼るだけでなく、市民自身が入手しうる情報を信頼する上での規準をもち、自ら複数の情報を比較・統合するなどの高次思考を適切に行える認識的コンピテンシーをもち、主体的に多様な情報を望ましい形で利用できる方略を獲得する必要がある。本研究は、そうした市民の能力育成に資する環境を開発しようとする点に意義がある。

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公開日: 2020-03-30  

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