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2018 年度 研究成果報告書

中期インド語文学から近代諸語文学への移行におけるジャイナ教聖者伝とラーソー文学

研究課題

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研究課題/領域番号 16K16696
研究種目

若手研究(B)

配分区分基金
研究分野 中国哲学・印度哲学・仏教学
研究機関北海道科学大学

研究代表者

山畑 倫志  北海道科学大学, 全学共通教育部, 准教授 (00528234)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワードジャイナ教文学 / ラーソー文学 / 古グジャラート語 / ネーミナータ / クリシュナ / 聖地信仰 / 聖者伝文学 / バーラマーサー
研究成果の概要

本研究の目的は、未だ不分明な中期インド語文学と近代インド諸語文学の関係を明らかにすることにある。そのために9-12世紀に北インド西部で多く作成されたジャイナ教聖者伝と、12世紀以降に作品が増えるラーソー文学の間の影響関係を解明することを目指した。
具体的には最初期のラーソー文学の多様性、第22代祖師ネーミナータ説話の変容、外部から導入されたラーマとクリシュナの役割の違い、ネーミナータにまつわる聖地のそれぞれについて考察し、クリシュナとの関連が強い祖師ネーミナータが聖者伝文学とラーソー文学の双方で重視されており、ネーミナータ説話を介在として初期の古グジャラート語文学が展開した可能性を明らかにした。

自由記述の分野

インド哲学

研究成果の学術的意義や社会的意義

インド文学の歴史において中期インド語文学と近代インド諸語文学の関係については未解明な部分が多く残っている。しかし、北インド西部のジャイナ教徒は中期インド語に加え、近代インド諸語の1つである古グジャラート語を用いた作品も複数作成している。特にラーソーと呼ばれるジャンルは中期インド語による聖者伝文学を引き継ぎながらも、主題や形式において新しい特徴を多く持つ。
本研究では、クリシュナとの関連が強い祖師ネーミナータの説話を介して初期の古グジャラート語文学が展開した可能性を明らかにした。このことは、クリシュナ信仰に基づくバクティ運動が当時の北インド西部地域のジャイナ教へ影響を与えたと考える根拠となりうる。

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公開日: 2020-03-30  

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