マウス骨肉腫高肺転移株LM8の肺転移巣では皮下腫瘍やIn vitroとは異なりAXLの強い酸化がみられ、肺転移巣では原発巣と異なる腫瘍宿主相互作用が肺転移増大に寄与している可能性が示唆された。また、転移性骨肉腫に対し臨床応用が期待されているTAS115はLM8肺転移巣のAXLシグナルを抑制し、肺転移の増大を抑制した。また、その他の多くの骨肉腫細胞株の増殖抑制効果も有することが分かった。これまでに骨肉腫の増大に促進的に作用すると報告のあるOsteoblastやFibroblast、MSCなどは、LM8との共培養の系で腫瘍増殖促進効果は確認できなかった。
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