福島第一原子力発電所の事故により放射性物質が放出され、多くの人々が放射線被ばくに対して恐怖心を感じていることが指摘されている。原子力発電所事故は、特に母子の精神健康度に長期にわたり影響を及ぼすこと等が明らかにされている。福島県では、震災後に妊娠出産をした全母親を対象に健康調査を実施しているが、将来、妊娠出産・育児を考える若者を対象とした調査はほとんど無い。本調査の結果は、将来の妊娠出産・育児に対する不安を感じている人がいることを示した。また、将来の妊娠出産・育児への不安を改善するためには、自尊感情の向上、ストレスの改善、放射線に関して話し合うことができる環境整備が大切であることが示唆される。
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