本研究は小中学校の教員を対象に日常の身体活動量、仕事時間、及び健康状態を調査してその実態を明らかにし、学校教員の健康推進活動に役立てることを目的としている。調査対象の小中学校へ出向き、教員に活動量計、及び仕事時間と健康状態の調査票を配布した。活動量計は、普通に勤務する日に腰部に装着するよう指示した。また,調査終了後に結果を教員に提示して感想等を聞き取り調査した。学校教員合計308人のデータから、長時間労働の実態と身体活動量や健康状態との関連性を明らかにしたが、現状では仕事時間の短縮に限界があり、学校教育そのものの在り方や制度設計など基本的なところからの働き方改革が必要なことが示唆された。
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