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2019 年度 研究成果報告書

中国仏教における霊獣の図像学的研究──特に龍と獅子について──

研究課題

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研究課題/領域番号 17K02328
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 美術史
研究機関早稲田大学

研究代表者

下野 玲子  早稲田大学, 會津八一記念博物館, 主任研究員(研究院准教授) (90386714)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード美術史 / 中国 / 仏教図像 / 龍 / 獅子 / 馬 / 霊獣 / 敦煌
研究成果の概要

もっとも大きな成果は馬の図像に関するものである。中国仏教美術では悉達多太子の乗馬カンタカと転輪聖王の馬宝は赤い鬣と尾をもつ白馬として表現される。しかし仏典ではカンタカは白馬だが鬣と尾の色彩は記述されておらず、馬宝は元来紺青色の馬である。これらに対し、古代の神話的地理書である『山海経』に登場する「吉量」は白馬朱鬣という特徴を有する馬で、この中国伝統思想の瑞馬が北朝期には仏教美術に取り入れられ、唐時代に次第に浸透していったことを明らかにした。

自由記述の分野

人文学

研究成果の学術的意義や社会的意義

インドで生まれた仏教は、美術とともにアジア各地に伝播したが、各地域でその地の文化・思想と交わり、それぞれ異なる発展を遂げていった。本研究の成果は、ごく一部ではあるが「仏教美術の中国的展開」という大きな流れの一端を明らかにすることができた。わが国の美術も中国仏教美術の大きな影響下に形成されているため、その解明にも資することが期待される。

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公開日: 2021-02-19  

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