研究成果の概要 |
本研究では、肺高血圧症の炎症誘導機構の解明を目的とする。雄SDラットにモノクロタリン投与したところ、肺高血圧の進展ともに1,3,7,14日後の血漿ミコトンドリアDNA(mtDNA)マーカー、肺内cleaved toll-like receptor 9 (TLR9)タンパク増加を認めた。また、血管周囲の炎症細胞浸潤とIL-6 mRNAの経時的な上昇を認めた。モノクロタリン投与14日目から3日間、非選択的TLR9阻害薬クロロキン投与したところ、IL-6およびマクロファージの有意な低下を認めた。肺高血圧症の炎症誘導機構にmtDNAおよびTLR9が深くかかわっている可能性が示唆された。
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