研究課題
基盤研究(C)
本研究ではマウス受精卵でグリシンレセプターα4サブユニットが発現しており、その機能を阻害剤あるいは遺伝子破壊で阻害すると、受精卵の発生が4細胞期以降で停止することを発見した。これらのことからこれまでグリシンレセプターα4サブユニットがマウス受精卵の初期発生に重要であることを初めて明らかにし、この成果はReproduction誌に報告した。またグリシンレセプターの機能を亢進することで、低発生率受精卵の発生率が改善することも明らかにした。
発生工学
本研究はこれまで哺乳類では機能が明らかになっていなかったグリシンレセプターα4がマウスの受精卵で発現しており、さらに4細胞期以降の発生に重要であることを示したこと、またその機能亢進により受精率の向上効果が期待できることを示した点で重要である。