研究成果の概要 |
Hasegawa(2017)の実験では、短い例文とともに学習させた英単語を語彙性判断課題の中で提示したところ、例文中の語をプライム刺激とした場合に学部生および大学院生の反応時間が短くなった(i.e., 文脈プライミング)。これを応用し、本研究では学習対象語と例文中の語が関連付けて記憶されうるかをさらに検証した。例文の長さが文脈プライミングの起こりやすさに影響している可能性が示唆されたため、長い例文の効率的な読みに必要な基礎的技能についてさらなる調査を行うことにし、中級レベル相当の熟達度テストを開発した。研究成果に基づき、学習者の熟達度と文脈的インプットの利用可能性に関する理論的な考察を行った。
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