研究課題
若手研究(B)
本研究は公共工事における工事品質、談合の抑止策の効果、入札談合の検知手法など、公共調達の効率性の改善に関していくつかの知見を提供した。一つ目に、公共工事において電子入札を導入することが入札談合の抑止につながることを明らかにした。二つ目に、機械学習を用いた入札談合の検知について新たな知見を得た。三つ目に、公共工事の入札額の選択と工事品質の選択という二つの意思決定の間の関係について、実証的な知見を得た。
産業組織論
本研究で得られた知見は、いずれも公共調達における効率性の改善に資するものである。まず、公共入札における談合を検知する手法を開発することは、談合の発見と抑止につながる。また、入札制度の影響を事後的に評価することで、入札制度の設計に対して知見を提供したと考えられる。さらに、公共工事の品質選択の意思決定を分析することで、より効果的に工事品質を維持するための施策に対して知見を提供したと考えられる。