近年、稀に起こるショックと呼ばれるテイル・リスクへの対応がマクロ計量分析では重要な課題となっている。こうした背景の下、本研究は日本の景気循環の特徴について実証分析を行った。主な研究成果は以下となっている。(1) 異常値処理が景気の分析に与える影響を検証した。 (2) 地域の景気循環を分析するために新たな時空間計量モデルを提案し、地域別の景気循環を推定した。(3) 先行系列と一致系列を組み合わせた計量モデルを提案し、先行系列の予測可能性について検証した。(4) 日銀短観を用いて、企業の景況感指数とボラティリティの計測を行った。
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