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2020 年度 研究成果報告書

肉腫型染色体転座をつくる。-その基礎となるDNA修復過程の演繹的証明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09110
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関大分大学

研究代表者

田仲 和宏  大分大学, 医学部, 准教授 (10274458)

研究分担者 織田 信弥  独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 腫瘍遺伝学研究室長 (40333372)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード肉腫 / 染色体転座 / 融合遺伝子 / DNA二本鎖切断修復
研究成果の概要

疾患特異的な染色体転座と、その結果生じる融合遺伝子は肉腫の発がんに寄与すると考えられている。染色体転座の発生には、DNA二本鎖切断修復系(相同組換え修復:HR、非相同組換え修復:NHEJ)の異常が関与していると考えられるが、その分子機構の詳細は明らかになっていない。本研究ではHR及びNHEJを担う分子群の発現および機能異常を遺伝子発現レベルおよび蛋白質レベルで詳細に解析し、各種の転座陽性肉腫細胞におけるHR径路の活性化を確認した。そしてそれらの実績を踏まえ、in vitroにおける染色体転座再構成を検証できるモデル系の構築に取り組んだ。

自由記述の分野

整形外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

腫瘍における染色体転座はこれまでNHEJにより生起しているものと考えられてきたが、我々はむしろHR径路を介して生起しているのではないかと仮定し研究を進めて来た。その結果は、転座陽性肉腫細胞におけるHR径路の活性化を示唆している。HR径路を介した染色体転座は複数のDNA修復過程の異常を背景にしている可能性があるが、このようなDNA修復異常を正確にとらえ、転座の基礎となるDNA修復過程の全貌を明らかにするためには、各種DNA修復異常の意義を検証可能なモデル系を構築する必要がある。HRによる肉腫型染色体転座を再構成するin vitroモデル系を構築しようとする本研究は世界初の試みといえる。

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公開日: 2022-01-27  

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