研究課題
基盤研究(C)
仮想通貨の基盤技術であるブロックチェーンをロボットネットワークシステムに適用して、各ロボットのデータの所有権および価値に基づいたデータ共有システムを開発した。都市環境下で移動ロボットが自律走行する際、走行に必要な箇所の環境地図をその所有者からブロックチェーンを通じて取得し、価値に応じた対価を支払うことで、都市環境内を走行できるシステムである。価値のある地図の所有者はその所有権を守ることができ、他のロボットは必要に応じて地図を取得できる、ロボットネットワークシステムが構築可能であることを示した。
知能ロボティクス
たくさんの自律移動ロボットが生活環境内に存在することになる未来社会を念頭に置くと、走行に必要な情報をロボット間で共有することが有効である。自律走行に有益な情報を所有するロボットが、価値や所有権に応じた対価を受け取る仕組みにより、環境内の情報の収集や提供に対してのインセンティブになり、走行に必要な情報の更新や共有が促進される。本研究は、そのような複数ロボットが存在する環境下での情報基盤として、ブロックチェーンに基づく手法が適用できる可能性を示すことができた。