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2021 年度 研究成果報告書

糖代謝・転写因子KLF4/FOXM1を標的とした膵癌の新規治療法の基盤的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 18K16323
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関札幌医科大学

研究代表者

及能 拓朗  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (20722458)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード膵癌 / EMT / タイト結合 / FOXM1 / snail / claudin-1 / 低濃度グルコース培養
研究成果の概要

膵癌は浸潤・転移の際に細胞形態を変える上皮間葉移行(EMT)の過程を経ており、EMTの制御は予後を改善する可能性がある。膵癌ではEMT誘導因子snailが細胞間結合因子claudin-1を減少させてEMTを促進する。一方、転写因子FOXM1はあらゆる癌で悪性化に関与しており、FOXM1とEMTの関係の解析が、膵癌のEMTの機序解明や治療法開発につながる可能性が考えられた。
本研究では、膵癌細胞でFOXM1を抑制すると、snailの抑制、claudin-1の高発現がみられた。膵癌細胞を低糖濃度培養するとFOXM1は発現低下しており、細胞内糖代謝の制御により膵癌のEMTが抑制されることが示唆された。

自由記述の分野

消化器癌

研究成果の学術的意義や社会的意義

膵癌は化学療法・放射線治療などの集学的治療の発展により、個々の症例では手術可能となる症例が増えている。しかし、日本では5年生存率が7.7%と依然として予後が極めて悪い難治性癌であり、新たなメカニズムを介した治療法の開発が急務である。
本研究では、細胞内代謝、特に糖代謝の観点から膵癌の転写因子を抑制すると、膵癌の悪性化の指標である上皮間葉移行(EMT)を制御できた。この結果より、実臨床において糖代謝のコントロールによって膵癌の発癌予防や浸潤・転移などの悪性化の抑制につながる可能性が示唆された。

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公開日: 2023-01-30  

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