研究概要 |
本研究課題の目的は,p-Laplacianをもつ常微分方程式と楕円型偏微分方程式の振動問題を考察することである.主な研究成果は,次の通り:(1)一次元p-Laplacianと減衰項をもつ非線形微分方程式に対し,振動条件と非振動条件を与えた.(2)半分線形微分方程式に対して時間遅れを含む非線形摂動項を加え,振動しない解をもつための十分条件を得た.(3)一次元p-Laplacianをもつ非線形微分方程式に対し,解の振動に対する比較定理を与えた.(4)p-Laplacian をもつ楕円型偏微分方程式の球対称解に着目し,正値解をもつための十分条件を与えた.
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