研究課題/領域番号 |
19K00082
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分01030:宗教学関連
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研究機関 | 島根大学 |
研究代表者 |
山崎 亮 島根大学, 学術研究院人間科学系, 教授 (40191275)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 大仏空 / カトリック / 念仏 / 横塚晃一 / 横田弘 / 「青い芝」の行動綱領 |
研究成果の概要 |
日本における障害当事者運動の重要な先駆として、横塚晃一や横田弘を中心とした1970年代の「青い芝の会」の運動を挙げることができる。本研究では、横塚や横田に決定的な影響を与えたとされる宗教者大仏空に焦点を合わせ、彼の未知のテクストを発掘・整理して「大仏空著作集」として公開するとともに、「自覚と叫びとしての念仏」さらには「問題提起としての宗教」という大仏独自の宗教思想を解明した。さらにそれが、「われらは自らがCP者であることを自覚する」「われらは強烈な自己主張を行なう」「われらは問題解決の路を選ばない」といった「青い芝」の行動綱領にみられる障害者自立思想の源流に位置することを明らかにした。
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自由記述の分野 |
宗教学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「青い芝」の運動と思想については従来、社会学や文学、障害学を中心として研究されてきたが、その宗教的側面についてはほとんど検討されてこなかった。本研究ではまず、願成寺の住持でありながら若き日にカトリックの洗礼を受けた大仏空による未知のテクストを多数発掘・公開し、今後の研究の進展に寄与できた。さらに仏教やキリスト教に限定されない大仏独自の宗教思想を解明することにより、横塚や横田の障害者自立思想の背景にある「宗教的なるもの」の位相に光を投げかけることができた。これを通じて、「青い芝」による1970年代の障害当事者運動を考える上で、既存の枠組みにとらわれない新たな視座を提供できたと考える。
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