本研究課題の主な成果として、日本とフランスの自動車組立メーカーそれぞれ2社を対象に、国内サプライヤーの高付加価値部品を新興国の組立工場への長距離輸送の際に活用される部品混載センターのオペレーションに着目した2つの国際共同研究論文を学術雑誌および学術書に掲載した。多くの汎用部品や嵩張る部品については、現地サプライヤー、あるいは現地に進出した本国の部品サプライヤーから調達されるものの、高付加価値部品あるいは内製品についてはメーカー主導によるコンテナ輸送を行うことで、輸送コストの低減や安定したサプライチェーンの確保が可能となり、詳細な事例分析を通じて、物流サービスやその差異を明らかにした。
|