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2021 年度 研究成果報告書

原子核内の直鎖クラスター配位状態の検証

研究課題

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研究課題/領域番号 19K03883
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
研究機関東京大学

研究代表者

山口 英斉  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 講師 (30376529)

研究分担者 早川 勢也  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任助教 (00747743)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード原子核クラスター / 直鎖状態 / 不安定核 / 共鳴散乱 / 炭素-14 / 酸素-14
研究成果の概要

14C原子核の直鎖クラスター状態探索のため、2020年度にイタリアINFN-LNS研究所において10Be+α共鳴散乱実験がスケジュールされていたが、コロナ禍のために中止となった。
一方で鏡像核である14O核の共鳴状態を10C+α共鳴散乱を通して調べる実験を、ベルギーとの共同研究の形で実施した。研究期間中にデータ解析がほぼ完了し、共鳴状態が多数観測された。更に、14C核と類似した直鎖クラスター状態の候補と考えられる幾つかの状態が発見されるという、興味深い結果が得られた。この結果は近い将来に論文として出版する予定である。

自由記述の分野

実験核物理

研究成果の学術的意義や社会的意義

直鎖クラスター状態は原子核の特殊な形態の1つとして1950年台から予言されたものであるが、未だに確実な証拠が得られていない。研究代表者は2017年の論文で初めて直鎖クラスター状態の存在を示唆する強い証拠を提示したが、本研究で別の原子核における新たなる実験的証拠をつかむことに成功した。この結果は今後の原子核クラスター研究に大きなインパクトを与えることが期待される。
更に、原子核は形状を持つことが確認された物質のうち最も小さいものであり、本研究は、その原子核の形状を直鎖状に配位させる技術的な一歩という意味でも興味深い。

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公開日: 2023-01-30  

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