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2022 年度 研究成果報告書

進化的に保存された神経ぺプチドによるショウジョウバエの中枢性侵害受容制御機構

研究課題

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研究課題/領域番号 19K06935
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分46030:神経機能学関連
研究機関国立研究開発法人国立長寿医療研究センター (2020-2022)
筑波大学 (2019)

研究代表者

本庄 賢  国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 認知症先進医療開発センター, 研究員 (50731866)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード痛覚 / 下行性抑制 / 侵害受容 / コレシストキニン / 神経ぺプチド / ショウジョウバエ
研究成果の概要

ヒトの「痛み」という複雑な感覚の制御機構を解明していく上では、様々なモデル動物の利点を生かしたアプローチが必要と考えられる。しかし、ヒトや哺乳類で見られる中枢性の疼痛シグナル制御メカニズムが、非哺乳動物モデルでどれほど保存されているかはほとんど明らかになっていない。本研究はショウジョウバエ(Drosophila melanogaster)の優れた神経遺伝学的実験ツールを駆使した研究から、ショウジョウバエの脳に、ヒトを含む哺乳類の疼痛制御で重要な役割を果たす下行性侵害受容抑制のメカニズムの存在を見出すことに成功した。

自由記述の分野

神経生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究はヒトや哺乳類で疼痛制御に重要な役割を果たす下行性侵害受容抑制のメカニズムを、史上初めて哺乳類以外の動物に発見したものである。昆虫であるショウジョウバエと哺乳類との間で下行性侵害受容抑制のメカニズムが分子レベルで保存されているという本研究で明らかとなった事実は、脳の下行性侵害受容抑制機能が脊椎動物と無脊椎動物の共通祖先で生じたという新しい仮説を提唱するものである。また本研究の成果は、ショウジョウバエなどの無脊椎動物が痛覚の中枢性制御の研究においてもモデルとして利用できる可能性を支持するものである。

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公開日: 2024-01-30  

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