研究課題
基盤研究(C)
感染による炎症反応,また交感神経緊張に伴う高カテコラミン状態において,カテコラミンβ受容体がどの臓器,あるいは部位でどの程度発現しているか,もしくは発現が抑制されているかについて検討を行い,敗血症病態におけるカテコラミンβ受容体の影響,役割について検討を行い、心筋をはじめとする各組織、敗血症を引き起こす細菌類についてもβ受容体が発現していることが示唆された。一方、β受容体遮断による病態変化やβ遮断薬の敗血症病態発症予防効果については明らかではなかった。
麻酔科学、集中治療医学
本研究は敢えてβ受容体を抑制することにより,敗血症病態を改善する可能性,およびその機序についての検討であり,学術的にも独創的であると思われる。本研究により,周術期における循環管理や循環作動薬についての新しい見解が得られると期待され,術後合併症の減少のために役割を果たすものと思われる。