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2021 年度 研究成果報告書

フックス角膜内皮ジストロフィの病態におけるmTORシグナルの意義

研究課題

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研究課題/領域番号 19K09983
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56060:眼科学関連
研究機関同志社大学

研究代表者

小泉 範子  同志社大学, 生命医科学部, 教授 (20373087)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードフックス角膜内皮ジストロフィ / 薬物治療 / mTORシグナル / ラパマイシン / 創薬
研究成果の概要

フックス角膜内皮ジストロフィ(FECD)は角膜内皮細胞の進行性の障害により、重症の視力障害を生じる疾患であるが、原因不明で角膜移植以外に治療法がない。我々は疾患モデル細胞を用いた薬剤スクリーニングにより、mTOR阻害剤であるrapamycin がFECD患者の角膜内皮細胞死を抑制することを発見した。本研究ではmTORシグナルの阻害がFECDにおける角膜内皮細胞死と細胞外マトリックス過剰産生を抑制する作用機序を、疾患モデル細胞および患者角膜組織を用いた研究により明らかにした。また、mTORノックアウトの作成に成功した。

自由記述の分野

眼科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

FECDの病態の詳細は不明であり薬物療法は存在せず、現在の治療法は角膜移植のみである。本研究はFECDの病態におけるmTORシグナルの関与の解明につながるものであり、mTORシグナルがFECDにおける角膜内皮障害の治療ターゲットとなる可能性を示した。角膜移植に代わる保存的治療薬の開発は、患者の身体的・経済的負担を軽減するのみならず、医療費削減、ドナー角膜の有効利用にもつながるものであり、社会福祉に貢献する極めて重要性の高い研究である。

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公開日: 2023-01-30  

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