研究課題/領域番号 |
19K10557
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
和田 泰三 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 連携准教授 (90378646)
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研究分担者 |
石本 恭子 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 准教授 (50634945)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 胃瘻栄養 / 地域在住 / アドバンス・ケア・プランニング / 終末期ケア / 人工的水分・栄養方法 / 事前指示 |
研究成果の概要 |
本研究では、地域在住高齢者と施設入居者を対象としたアドバンス・ケア・プランニング(ACP)を推進し、意志決定プロセスの実態と、現実の終末期ケアとの相違を明らかにすることを目的とした。回復が困難な終末期における人工的水分・栄養方法については、可能な範囲で経口摂取で水分や栄養をとる自然なケアを望むものが59.5%と最多であり、末梢点滴は32%、胃瘻栄養などの侵襲的な方法を希望するものは8.5%であった(N=272)。一方で実際にACP記録にそった人工的水分・栄養方法を実現できたものは48-55%であった(N=90)。
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自由記述の分野 |
老年医学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超高齢化・多死社会において老衰死が増加しているなか、高齢者自身が具体的な医療ケアについて十分に理解し、終末期ケアに関する価値観を家族や医療者らと共有するアドバンス・ケア・プランニングのプロセスは重要である。本研究は、地域在住高齢者と施設入居高齢者を対象として人工的水分・栄養方法のメリットやデメリットについて説明したうえで意思決定支援し、ACP記録としての事前指示書を実証した点で意義がある。
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