本研究の目的は、風水害後の被災者の復興感に影響するものを明らかにすることである。風水害を経験した被災者8名と支援する側の看護職7名に対して、風水害後の被災者の復興感についてインタビュー調査を実施した。復興感に肯定的にも否定的にも影響するのは、「自宅再建の有無」「ハザードの存在」「人間関係の変化」「日常生活の変化」「行政支援のあり方」であることが明らかになった。住まいの再建状況、地域にあるハザードの対応状態、転居等をした際の人間関係や生活の再構築を支援する際に配慮する必要がある。また、風水害を引き起こすハザードを解決することが重要であり、地域特性を理解し、自助・共助を育成する必要がある。
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