研究課題/領域番号 |
19K12890
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分90150:医療福祉工学関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
瀬島 吉裕 関西大学, 総合情報学部, 准教授 (40584404)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | ヒューマン・ロボット・インタラクション / 親近性 / 新奇性 / 非言語コミュニケーション / ロボットセラピー / ソーシャルロボティクス / ソーシャルシグナル |
研究成果の概要 |
本研究では、ペットロボットへの親しみや安心感等を獲得・促進させる、いわゆる“懐に入り込む”ための設計指針を得ることを目指している。そこで、Analysis(瞳孔反応がもたらす印象形成の解析)とDesign(新奇性と親近性を組み込んだ瞳孔反応システムの開発・評価)のアプローチによる研究開発を進めた。Analysisでは、瞳孔の大きさそのものがもたらす印象を因子分析により解析した。Designでは、上記のAnalysisにて得られた知見を適用させるとともに、新奇性をもたらす仮想照明による感情表現法を開発し、親近性と新奇性を組み合わせた表現により、人とのかかわりが強まることを確認した。
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自由記述の分野 |
感性ロボティクス
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、瞳孔がもたらす印象形成を解析し、親近性と新奇性の両側面に対する特徴を有することや、それらの関係がトレードオフにあることを示した。さらに、親近性をもたらす瞳孔反応に加え、仮想照明による新奇性を表現することで、人の興味を惹きつける効果があることを確認した。これらの成果は、これまでの認知心理学やヒューマン・ロボット・インタラクション領域の知見を拡充させるだけでなく、人とかかわる人工物設計の重要な指針となり、学術的意義が極めて大きい。さらに、本研究で得られた成果は、医療福祉分野だけでなく、カウンセリングや教育・エンタテインメント分野への波及が可能であり、社会的意義が極めて大きい。
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