抗がん剤である微小管阻害剤は最も歴史の古い薬剤のうちの一つであるが未だに抗がん剤の主役の一つである。近年の免疫チェックポイント阻害剤の臨床試験の結果から、微小管阻害剤はその併用薬として最も有用な薬剤であることがわかり、その重要性はますます高まっているにもかかわらず、新たな微小管阻害剤開発は進んでいない。本研究において、CMPD1は実臨床で最も広く使用されているTaxolと比較しても非常に有望な新たな微小管阻害剤であること、そしてCMPD1のがん細胞および正常細胞への作用メカニズムがわかってきた。臨床応用に向けて、今最も注目されている微小管阻害剤が及ぼす免疫への作用を明らかにし、開発を目指したい
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