ヒト腎糸球体においてはgalectin-8がポドサイトにおいてわずか発現しており、RNAシークエンスによりgalectin-8 isoform aであることが明らかになった。 また、様々な糸球体疾患でgalectin-8の発現を検討したところIgA腎症のみならず、微小変化型ネフローゼ症候群、巣状分節性糸球体硬化症、膜性腎症、糖尿病性腎症、良性腎硬化症、ループス腎炎と多様な糸球体疾患において糸球体ポドサイト、一部は血管内皮細胞において亢進していた。以上より、galectin-8のポドサイトにおける発現亢進は疾患特異的な現象というよりも、蛋白尿が出現するような状況においてみられると考えられた。
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