我々は前立腺癌増悪・進展に対する食事・腸内細菌・脂質代謝・免疫のクロストークに注目しマウスモデルでこの可能性を検証した。結果、飽和脂肪酸・単価不飽和脂肪酸を含む食事は2種類の前立腺癌マウスモデルで肥満を誘導するとともに前立腺癌進展を促進し、特に飽和脂肪酸・単価不飽和脂肪酸を多く含む食事では腸内細菌叢の多様性が増し、特にorders Clostridalesとorder Lactobacillalesの腸内細菌叢の著明な変化を引き起こした。また、これらの腸内細菌変化は腫瘍内のコレステロール、脂質代謝関連分子異常と関連し、前立腺癌進展に関連している可能性を見出した。
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