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2020 年度 研究成果報告書

塩分過剰摂取が高脂肪食による肥満症発症を助長する機序の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19K20180
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

高木 博史  名古屋大学, 医学部附属病院, 助教 (10792004)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2021-03-31
キーワード糖尿病 / 肥満症 / インスリン分泌不全 / 食塩
研究成果の概要

内臓脂肪蓄積を基盤とするメタボリック症候群が蔓延する中、その対策は喫緊の課題である。研究代表者は肥満症の発症・進展に関与する食事由来の因子として食塩過剰摂取に着目し、マウスモデルを用いて検討した。高脂肪食によって肥満を誘導するマウスモデルにおいて、食塩過剰摂取を伴った場合の変化を検証した結果、脂質と食塩の過剰摂取によって、体重増加は抑制されるにも関わらず、精巣周囲脂肪組織の増加、インスリン分泌不全による耐糖能障害を引き起こすことを明らかにした。本研究の結果、糖尿病やメタボリック症候群の発症・進展予防において減塩療法が重要であることが示唆された。

自由記述の分野

糖尿病学

研究成果の学術的意義や社会的意義

食塩過剰摂取の肥満や糖尿病に対する影響は明らかになっていない。今回の私達の検討によって、脂質の過剰摂取に食塩過剰摂取が伴うと、体重増加は抑制されるもののインスリン分泌不全による耐糖能障害の誘因になることが明らかとなった。ヒトにおいても同様の影響があるかについては今後の研究が望まれる。本研究成果に基づき、食塩摂取量の適正化による内臓脂肪蓄積と臓器障害進展の抑制という新たな観点からの減塩療法の有用性が確立することに繋がることが期待される。

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公開日: 2022-01-27  

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