内臓脂肪蓄積を基盤とするメタボリック症候群が蔓延する中、その対策は喫緊の課題である。研究代表者は肥満症の発症・進展に関与する食事由来の因子として食塩過剰摂取に着目し、マウスモデルを用いて検討した。高脂肪食によって肥満を誘導するマウスモデルにおいて、食塩過剰摂取を伴った場合の変化を検証した結果、脂質と食塩の過剰摂取によって、体重増加は抑制されるにも関わらず、精巣周囲脂肪組織の増加、インスリン分泌不全による耐糖能障害を引き起こすことを明らかにした。本研究の結果、糖尿病やメタボリック症候群の発症・進展予防において減塩療法が重要であることが示唆された。
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