本研究は、5Gの機能をさらに高度化したシステムへの適用を想定し、高周波電波の特長の利用によりセキュリティ性向上が可能となる無線通信技術の提案とその検証システム実現を目的とする。本研究のキー技術である、2つのテラヘルツ波による暗号化通信の原理検証実験を行った。実験では、二地点から送信した300GHzと310GHzの2つのテラヘルツ波を空間で20cm伝送した後、それらの電界の和のパワーを検出した。2つのTHz波の重なり部分がHigh levelとして検出されたことから、予想通りに暗号化通信が実現されていることが確認できた。本成果を論文、国際会議で発表し、論文賞など3件を受賞した。
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