多剤耐性緑膿菌への有効な薬剤ターゲットであり、これまで立体構造の報告がないMexYの構造解析に向け、可溶化方法の検討、精製方法の検討を行った。アミノグリコシド耐性株PA7由来については、界面活性剤を用いた精製、又は膜から直接ナノディスクを形成させるポリマーを用いて機能体三量体を精製することに成功した。アミノ酸の一時配列から、MexYのC末端が機能体の安定化に寄与している可能性が示唆された。残念ながら、目標としていたクライオ電子顕微鏡を用いた構造解析を達成することはできなかったが、MexYの構造決定に向けた直実な一歩となった。
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