特定健診の結果を用いて労働者を「睡眠休養感の有無」と「飲酒・喫煙・運動などの生活習慣」で類型化すること。そして得られた各グループの特徴を明らかにすることが目的である。 2015年度に特定健診を受診した40~59歳の男性労働者58150人を分析対象とした。その結果、5つのクラスを形成することがわかった。睡眠休養感を得られていない確率が最も高かったのは、「運動なし・飲酒」クラスであった。睡眠時無呼吸症候群の患者割合が高い「肥満・時々多量飲酒」クラス、睡眠薬・抗不安薬服用者割合が高い「非飲酒者」クラスを認めた。さらに、「毎日喫煙・飲酒」と「飲酒」クラスは、睡眠休養感を得られている確率が比較的高かった。
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