研究課題
若手研究(B)
本研究では、炎症性サイトカインによる脂肪細胞機能障害の抑制作用をもつ食品由来の機能性ポリフェノールに着目し、その抑制作用機構の検討を行うことを目的とした。マウス由来脂肪細胞株である3T3-L1を分化誘導剤により分化させた後、食品由来のポリフェノール類を細胞に投与した。その後インスリン抵抗性作用を持つ炎症性サイトカインTNF-αを添加し、数時間培養した細胞の培養上清中のIL-6を測定したところ、クルクミノイド類にIL-6分泌抑制作用が見られた。また、クルクミノイド類に炎症関連物質の生成抑制作用が認められた。現在、DNAマイクロアレイを行い、クルクミノイド類などのポリフェノール類に炎症関連遺伝子発現の抑制作用機構の違いについて、詳細な解析を進めている。
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Functional Food 第7号、Vol.3,No.1
ページ: 53-57