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2023 年度 研究成果報告書

近世巨大都市・三都の複合的社会構造とその世界史的位置―〈史料と社会〉の視点から―

研究課題

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研究課題/領域番号 20H00030
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 中区分3:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
研究機関大阪公立大学 (2022-2023)
大阪市立大学 (2020-2021)

研究代表者

塚田 孝  大阪公立大学, 大学院文学研究科, 客員教授 (60126125)

研究分担者 吉田 伸之  東京大学, 大学院人文社会系研究科(文学部), 名誉教授 (40092374)
杉森 哲也  放送大学, 教養学部, 教授 (20226468)
三田 智子  就実大学, 人文科学部, 准教授 (80713106)
齊藤 紘子 (山下紘子)  大阪公立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (80736942)
佐賀 朝  大阪公立大学, 大学院文学研究科, 教授 (40319778)
上野 雅由樹  大阪公立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (10709538)
彭 浩  大阪公立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (80779372)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード三都 / 近世巨大都市 / 複合的社会構造 / 周縁的社会集団 / 〈史料と社会〉 / 国際比較
研究成果の概要

1970年代以降、3段階の展開を遂げてきた日本近世の都市社会史の現段階に立って、近世巨大都市・三都(大坂・江戸・京都)について、3つの課題(①町の再検討を軸とした複合的な都市社会構造の解明、②都市周縁部の社会構造を周辺村方史料から照射する、③アジア諸地域との国際的な比較史)の共同研究を進めた。①では、大坂雛屋町の町運営の実態に迫るとともに、三都の町の特質を浮かび上がらせた。②では、大坂難波村に残された一件史料から、道頓堀周辺の周縁的な都市社会構造や、難波村への都市性の浸潤の様相を解明した。③では、中国・インド・オスマン帝国などとの比較から日本の身分社会と都市構造の特質を浮かび上がらせた。

自由記述の分野

日本近世の都市社会史、身分社会研究

研究成果の学術的意義や社会的意義

年寄個人の記録から町運営の実態を解明し、そのうえで町制レベルにとどまらない三都の町の比較を行った。周辺村方史料から巨大都市大坂の周縁部の都市社会構造を総合的に解明した。これらは近世の都市社会史研究を大きく前進させる成果であるが、その中で町に限らず、〈史料と社会〉の視点から多様な社会集団に光を当て直すことが課題として浮かび上がってきた。これは近世巨大都市を身分社会に存立するものとして捉えることを意味し、今後の研究方向を提起するものとして学術上大きな意義がある。この身分社会の存立構造を問う視角は、〈史料と社会〉の視角からの国際比較にも新しい飛躍をもたらすであろう。

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公開日: 2025-01-30  

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