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2023 年度 研究成果報告書

誕生肯定の視点による反出生主義哲学の批判的かつ超克的研究

研究課題

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研究課題/領域番号 20K00042
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分01010:哲学および倫理学関連
研究機関早稲田大学

研究代表者

森岡 正博  早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (80192780)

研究分担者 横田 祐美子  立命館大学, 衣笠総合研究機構, 助教 (30844170)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード反出生主義 / 人生の意味
研究成果の概要

本研究は反出生主義の一側面である「誕生否定」を、申請者の提唱する「誕生肯定」の視点から批判的に考察するものである。研究成果は以下の5点となった。(1)ベネターの快苦の非対称性の結論をベネターとは別の方式によって導けることを示すことによって、ベネターの議論に比較優位がないことを指摘した。また、誕生肯定概念を心理学的次元および哲学的次元から詳細に規定した。(2)反出生主義の世界思想史を調査研究し、単著として刊行した。(3)ナラティブアプローチによる人生の破断の考察を行なった。(4)アニメイテド・ペルソナの概念の考察を深化させた。(5)国際的議論のプラットフォームの構築に寄与した。

自由記述の分野

哲学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、これまで日本では学術的に考察されることのなかった反出生主義について、分析哲学的および思想史的な議論を行ない、その全体像を明らかにできたことである。本研究によって、今後のこのテーマについての研究の基盤が形成されたと言うことができるだろう。本研究の社会的意義は、若者たちのあいだで語られる「生まれてこないほうがよかった」という考え方や、「子どもは産むべきではない」という考え方を、どのように捉えればいいかについての枠組みを与えることができたことである。人生に対するネガティブな思想に惹かれる人々が参照できるような研究成果になったと考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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