河口礫州のフラッシュには,河岸侵食の評価が重要となる.このため本研究では,非静水圧準三次元解析法に基づき,流れの三次元性と非平衡性の高い石礫の運動を考慮した河床変動解析法を構築した.河岸侵食については,サクションの影響を考慮することで,河岸崩落により間欠的に進行する河岸侵食プロセスの解析法を構築した.さらに,本解析法を2006年に実施された常願川現地実験に適用し,その妥当性について検討した.そして,平成30年7月洪水による物部川河口礫州フラッシュの解析から,本解析法の有効性を示すとともに,今後の課題について整理した.
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