研究課題
基盤研究(C)
キクタニギクF2集団において自然開花期のQTLは3箇所検出された.第2連鎖群のQTLは短日応答性のQTLと一致した.第4連鎖群のQTLは短日応答性および高温開花性のQTLと一致した.第6連鎖群のQTLは長日開花性のQTLと一致した.キクタニギクの自然開花期に影響を及ぼす遺伝領域が,高温開花性,長日開花性,短日応答性に関する遺伝領域によって構成されていることは,キクタニギクの自然開花期を決める要因として,これら開花特性が強く関与することを示している.
園芸学
キク属2倍体野生種キクタニギクの開花期を決定する要因を遺伝学的に明らかにし,原因遺伝子が座乗する領域を絞り込んだ.得られた知見は,我が国の切り花産業の基幹となるキク(栽培ギク)の開花生理を解明し,高精度な開花調節技術を開発するための基礎知見となる.