海洋資源の減少問題を受けて,近年,特に海外では養殖業に注目が集まっている.養殖魚にとってストレスの少ない環境を分析する際,個体差を踏まえて分析を試みると,多くの被験魚の犠牲が必要となる.本手法は,魚類のストレス状態を非侵襲的な方法で推定できる.養殖業および観賞魚にとってストレスの少ない環境・水質を分析する場面において役立つ可能性が考えられる.また,従来から取り組んできた「呼吸波の変化から水中への毒物混入を検出する『水質バイオアッセイ法』」に組み込むことで,その性能を一段と高められる可能性がある.
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