我が国では、口腔粘膜炎(口内炎)の疼痛緩和のための局所適応可能な医薬品は存在しない。そこで本研究では、研究代表者は口腔内局所適応製剤である0.25%インドメタシンスプレーの有効性と安全性に関する臨床試験を実施し、プラセボと比べて有意な効果が得られることを示した。加えて、病院薬局内で簡便に本製剤を調製できるよう、インドメタシンの市販の内服製剤を用いた新たな調製法を考案し、製剤の安定性を評価するとともに、実際に患者に適応することで有効性と安全性の評価も行った。加えて、医療ビッグデータを用いた疫学的な解析により、望ましい剤形のニーズと、本製剤が適応となる患者の背景について明らかにした。
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