• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 研究成果報告書

マクロファージ吸着物質による牛結核菌BCGの抗腫瘍効果増強と副作用減弱法の開発

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K09551
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

能見 勇人  大阪医科薬科大学, 医学部, 准教授 (80418938)

研究分担者 東 治人  大阪医科薬科大学, 医学部, 教授 (40231914)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードBCG / M1腫瘍関連 / BCG療法 / 尿路上皮癌 / 膀胱注入療法 / 牛結核菌 / マウス / M1 shift
研究成果の概要

Meth A(MA)腫瘍細胞をBALB/cマウス腹腔に移植するとマウスは腫瘍死する。しかしBCG感作マウスでは、腹腔にMA細胞とBCGを同時に移植した場合、MA細胞は駆除された。Mφ吸着物質によりMφを腹腔から先に除くとMA細胞は完全に抑制された。MAの増殖にMφが腫瘍関連Mφ(TAM)として利用されるものと考察した。BCG感作マウスでは、Mφが活性化されM1-MφとなりM1-shiftされTAMが抑制される。この際、腹腔内にINF-γが長期間発現することも確認した。まとめるとBCG療法の機序は、IFN-γ存在下にMφはM1-shiftされTAMが抑制されることによる抗腫瘍効果と考えられた。

自由記述の分野

移植

研究成果の学術的意義や社会的意義

BCG療法の機序として、マクロファージ(Mφ)を炎症性の活性化し、腫瘍関連Mφとして腫瘍発育に利用されるMφを減少させる機序があることを示した。また、BCG療法は、Meth A(MA)線維肉腫細胞は著効するが、腫瘍の完全駆逐後もIFN-γはマウス腹腔内で高値が続くことを確認した。別に、肥満細胞腫P815に対しては、BCGの抗腫瘍効果はMAより低かったことからBCG療法の効果は腫瘍の種類により変化するものと考えられた。
BCG療法の機序の正しい理解がすすめば、より効率的なBCGの投与法や副作用の低減方法や、さらにはBCG療法に代わる抗腫瘍的な治療の開発に将来つながる可能性があると考えられる。

URL: 

公開日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi