本研究では、抗FIRΔexon2自己抗体を癌患者血清中に検出することを目的として臨床検体を用いたコンパニオンバイオマーカーとしての意義を検討し予後や治療反応性など臨床的意義の解明を提案することであった。今回検討する抗FIRΔexon2自己抗体は多くの癌腫で発現増大しているため、有効活用できる診断マーカーとなり、それを元に従来の腫瘍マーカーに比べより検出感度が良くかつ診断効率が増大する検査になるものかを到達目標とした。主に消化器癌における抗FIRΔexon2自己抗体の臨床的意義の検討を中心に行った。様々な診断評価の解析方法等を用いて、食道癌・胃癌・大腸癌患者血清を解析評価し論文報告した。
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