我々は生体からのエクソソーム単離方法を確立した。次に、マウスの脾臓からCD8陽性T細胞を単離し、培養上清においてエクソソームマーカーであるCD9が発現している事を確認した。また、CD8陽性T細胞由来エクソソームを抽出し、PD-1が発現している事を確認した。PD-1を発現した自己エクソソームを投与することで、同一個体から単離したPD-1/PD-L1の親和性を考えると、通常の免疫チェックポイント阻害剤より効果的である可能性がある。最後に、CD8陽性T細胞由来エクソソームにおいてはCD47が発現していることを確認した。CD47発現により、投与時にマクロファージによる貪食を回避できる可能性がある。
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