• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2022 年度 研究成果報告書

軟X線回折イメージングによる反強磁性秩序ダイナミクスの観測

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 20K20107
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分80040:量子ビーム科学関連
研究機関東北大学

研究代表者

石井 祐太  東北大学, 理学研究科, 助教 (40847232)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード時分割XMCD / 強磁性共鳴 / 磁化ダイナミクス
研究成果の概要

本研究では、時分割X線回折を用いた反強磁性秩序のダイナミクスの実空間イメージングを、最終目標に設定していている。本研究では、まず時分割XMCDを用いた強磁性秩序のダイナミクスの時分解測定を確立した。これにより、マイクロ波に応答した磁化歳差運動の様子を実時間で観測することに成功した。更に、外部磁場依存性やエネルギースペクトルを測定することで、試料の物性評価を行うことを可能にした。また、ホログラフィー測定を用いて欠陥構造から生成された軟X線光渦の観測手法を確立した。これらの成果は、反強磁性秩序やその欠陥構造のダイナミクスの観測に、非常に重要である。

自由記述の分野

磁性

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、時分割XMCDにより、強磁性秩序中のマイクロ波に対する応答を直接観測することに成功した。更に、軟X線光渦に対するホログラフィー測定を行い、秩序状態中の欠陥構造に対するユニークな測定手法を確立した。これらの成果は、スピントロニクスデバイスやトポロジカル欠陥構造の物理に対する、新たな測定手法として位置づけられ、今後これらの新しい物理が切り開かれることが期待できる。また、本研究では達成できなかったが、反強磁性体のダイナミクスに対しても、本成果は非常に重要であり、今後の展開が期待できる。

URL: 

公開日: 2024-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi