日本国内の2施設のICUで郵送調査を実施した。24時間以上の人工呼吸管理を必要とし、ICU退室後6ヶ月経過した患者を対象とした。調査には疼痛の有無と程度、感覚障害の有無と程度、QOLに関する内容を含めた。70人に郵送によるアンケート調査を実施し、51名から回答を得た。慢性疼痛の有病率は0.69[95%CI 0.55-0.81]であり、中等度以上の痛みは0.27[95%CI 0.15-0.41]で認められた。感覚障害の有病率として聴覚障害0.27[0.16-0.42]、視覚障害0.23[0.13-0.37]の割合が多かった。何らかの身体機能障害が認められた患者は58%に及んだ。
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