研究成果の概要 |
傷ついたリソソームは細胞にとって有害となる。我々は以前、リソソーム損傷時にリソソーム生合成のマスター転写因子TFEBが活性化し、これが損傷リソソーム修復に必須であること、この活性化にオートファジー制御因子LC3の非オートファジー機能が必要であることを見出していたが(Nat Cell Biol, 2020)、その詳細は不明であった。本研究で、LC3のパラログが、ESCRT複合体と共に損傷膜の修復を担うこと発見した(EMBO Rep, 2023)。また、TFEBの新規ターゲットHKDC1を同定し、これがリソソームとミトコンドリアの恒常性維持に働くことも見出した(PNAS, 2024)。
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